新しい価値観に触れる。

今年は何かと新しいご縁を頂くことが多く、人ってどこでどういうふうに繋がるかわからないもんだとつくづく思います。

今回のご縁は会津若松の不動産屋さんです。土地と一緒に販売する企画住宅の木工事をやってもらえないかというお話を頂きました。
詳細を聞いてみると、企画住宅を自社で手配しての販売は今回が初めてだそうで、建物に関しては詳しくないので施工に関わる監理や建築全般についてのアドバイスが欲しいとのこと。

会社として初めての試みに加わらせてもらえるなんていう機会はそうそうあるもんじゃない。
それに大工としてだけではなく私だから出来るアドバイスというのもあるんじゃないかと多少は自負してますので、このお話ありがたく受けさせて頂くことにしました。

企画住宅というのはデザインや仕様に大きなコンセプトがあって、いくつか決まった間取りをベースにカスタマイズ出来るような仕組みになっています。
その多くはコストや作業性の面でとても効率的に仕上がるようによく考えられています。

以前、建売住宅の工事をしている時に少し触れましたが、当然、私としては注文住宅にまさるものは無いと思ってます。それでも、企画住宅から学ぶことがあるのも確か。
今回はさらにツーバイフォー工法の建物ということもあり、在来(木造軸組工法)に慣れた自分には新鮮なものが沢山。新たな価値観を与えられた気分です。

不動産会社の社長Kさんはとても熱心な方で、この新たな試みにチャレンジするにあたって沢山の方に教えを請い、熱心に話を聞いています。
長年社長業をやっていると人に教わるとか頭を下げるってやりにくいんじゃないかと思ってしまいますが・・・そんなものまったく気にする様子もなく色んな情報を吸収しようとする姿を見たら、こっちも真剣に向き合わざるを得ません。

もちろん仕事としてちゃんとやるつもりですけど、やはり人対人である限り、気持ち良く仕事が出来るかというのは大事です。
前向きに学ぼうとする姿を見たら、自分もその気持ちに応えたいと思う。そういうシンプルな考え方が、良い仕事に繋がっていくんじゃないかと思います。