防水がとにかく気になる

A邸はサッシの取り付けが完了。
大きな窓のガラスは後日はめこみ工事があるので、サッシのことはその時に書こうと思います。

家のことを調べている方はよくご存知かもしれませんが、雨漏りが起きる場所は屋根だけでなく、同じくらい窓まわりが多いんです。
だから屋根と同様、いやそれ以上に、サッシまわりの防水はとても気を使います。

これは家づくりすべてに言えることですが・・・
完成したばかりの時に性能が良いのは当たり前。10年20年と暮らしているうちに、家は必ず古くなり素材も必ず劣化します。
新築時に10年後20年後のことをどれだけ考えて施工したかが、そのときの差となって現れてきます。

サッシや外壁材、その間を充填しているコーキング材の劣化によって、内側に雨水が侵入する可能性が経年とともに増えることは防ぎようがありません。
大事なのは、侵入した雨水を構造材まで届かないようなしくみができているかどうか。

万が一雨漏りしても、柱や梁まで水が入り込まないよう、サッシを取り付ける前に下に防水のシートを敷いて防水テープを隙間なく貼ります。サッシを取り付け、上からさらに防水テープを密着させ、壁全体を透湿防水シートで覆います。


サッシの周りの茶色いのが防水テープです。ガムテープのように見えますが(笑)価格は30倍くらいするんですよ~

防水については保証のための検査が必ずあるのでどの会社さんでも当たり前にやっていることではありますが、細かい内容や求める施工精度はまちまちです。
防水処理がどれだけ大事なものか、のちのちどれだけ大きく影響してくるか・・・という意識のあるなしで、施工する人によって・会社によって、多少なりとも違いがあるようです。

色々な会社さんの請負大工として現場を見てきた私としてはそれ以上のことは表現できませんが(^^;)、いろいろ見てきたからこそ、どんな方法が良いのか考える機会を持てて自分の現場に反映できるという「いいとこどり」が私の強みかもしれません。(笑)