A邸 透湿防水シート

今回も防水の話です。

木工事の前半はひたすら断熱・気密・防水、見た目には地味~な下地作りの毎日です。
でも何よりこれが住宅の性能や寿命に直結しますから、時々飽きながら(笑)一所懸命やってます。

この日は外壁材を張る前段階として、外壁の内側に貼る透湿防水シートの施工です。
透湿防水シートは、その名の通り「湿度は通すけど水は通さない」というスゴイ機能を持ったシート。
外壁自体は、細かいことをいうと「防水」という機能を持った材料ではないので、この透湿防水シートでちゃんと下地として防水処理をしてあることが必要です。
以前、サッシの防水の話をしましたが、透湿防水シートは壁全体の防水ができるシートってことになります。

防水がとにかく気になる

透湿防水シートは、家の中の湿気は外に放出できるけど、外からの水分は中へ染み込ませません。
これもやっぱり、「正しく施工すれば」の話。せっかくの透湿防水機能も、スキマがあいてたり水が入り込む隙を作ってしまったら何の意味もないです。
水が下に流れる引力は言わずもがな、水の表面張力とか毛細管現象といった水分の特性をちゃんと知って、水の入り込む可能性をありとあらゆるケースを想定して出来るだけ防止する。

透湿防水シートも色々な種類があるんだけど、ここではタイベックシルバーを使ってます。表面がギンギラの銀色!これがねえ、目をやられますよ。晴れた日はすごいです。「なんだあの光ってる家は!?」ってなります。(笑)
タイベックシルバーは、透湿防水の機能プラス、「遮熱」の性能を持たせた製品です。
外壁が受けた熱を、家の中に伝えにくい。断熱材の補助的な役割を持っています。

断熱材がしっかりしていれば、タイベックシルバーを使ってもさほどの実感は得られないっていう説もあります。でも私はとにかく外気温の影響を受けない家を作りたいっていうのがあって。
タイベックシルバーは普通の透湿防水シートよりも高いんですよね~。だから悩みに悩んでたんですが、そこに救世主!プレカットでお世話になったN住宅木販のI井さんが「まかしてください!」と好条件で搬入してくれました!I井さんありがとう!

ということで、効果があるかどうかの検証もかねてタイベックシルバーを採用。外壁を張るまでは「あのギンギラの家」とご近所で噂になりそうです。