トイレ

T邸は色々なものが施主さん独特の要望によるオリジナル仕様ですが、その特徴の一つがトイレです。

1帖分のトイレの扉が、引き違い戸。もちろんどちらからも開けられるようになっています。脱衣室や寝室に扉が無いのに、トイレに扉2枚。なんか配分間違えてないか?というツッコミは甘んじてお受けします。(笑)

他では見ない2枚扉。両方の扉に鍵付き。
後ろの扉は常時鍵をかけておき、掃除の時だけ開けるようにする。

「とにかくトイレは掃除しやすさ最優先。便器の後ろまで簡単に掃除できるようにしたい。」
トイレスペースを大きくすることも考えましたが、他の部屋との兼ね合いで難しく、だったら引き違い戸にしてしまおうということになりました。


ふだんは手前の扉だけを使い、掃除をする時には後ろの扉を開けてトイレの裏を掃除します。これで1帖の広さでも楽な体勢で掃除可能。
大きな開口にしておけば、トイレ介助が必要になった場合でも臨機応変に対応できるのではというのもメリットです。

T邸唯一と言っても良い、扉の付いた収納。壁の厚みを利用した埋め込み式の収納で、トイレットペーパーがちょうどよく納まります。

そしてトイレの広さに対して大きめの窓。「トイレの窓から天気や外の様子を見るのが日課」というTさんの強い要望から、ガラスも中が見えない型ガラスではなく透明を使っています。そして何より「水廻りは明るく」がT邸の隠れたこだわりでもあります。

明るい南側は一般的にリビングなどの居住スペースが優先されるため、水廻りは北側に配置されやすいもの。T邸では、トイレも洗面脱衣室もキッチンも全て南側にあります。「水廻りが暗いと気分も暗くなる。掃除もしたくなくなるし」新しい家は自然光が十分に入る水廻り。ということは掃除もやる気が出る。はず。きっと。(笑)