空気を制御する家

私が申請関係を担当した、大工仲間が建てた家が竣工間近とのことで現場を見に行って来ました。

この家は、全館空調によって家じゅうの気温が制御され、1年を通して変わらない室内環境を追求した住まいとなっています。

家の一角に大きな全館空調システムを備え、ダクトを介して全ての部屋の空気を調整します。
窓を開けて部屋の熱気を逃がして風を取り入れる、といった行為を必要としないため、リビングに掃き出し窓がある以外は、窓も必要以上に大きくせず、採光に必要十分な大きさの確保に留まっています。

花粉や黄砂、PM2.5など外気のほうが有害なものが多い時代ですから、この家の施主様のように空調を機械で管理したいと希望されるお客様は今後どんどん増えていくのでしょうね。

ご自分の住まいに並々ならぬ思い入れを持つのはどんな施主様でもそうですが、この住まいは、上で紹介したような空調関係や耐震・構造に関する条件をご主人が、間取りやデザイン的な部分を奥様がこだわって計画。ご夫婦がご自分達で考えた住まいです。冒頭で私は「申請関係を担当した」と書きましたが、まさしく私は法的な専門分野を担当してこだわりを形にする手助けをしたのみ。こんなふうに自分達で色々なことを調べて家づくりに深く関わったことは、何年たっても衰えない満足感のある暮らしに繋がっていくんでしょうね。^^